グラフェンコーティングとは?メリット・デメリット・セラミックとの違いを専門店が解説
2026年9月更新|1992年創業・カーコーティング専門店 CBF BROS
カーコーティングを調べていると、 「グラフェンコーティング」 「グラフェンセラミックコーティング」という名称を目にすることがあります。
一方で、 「普通のセラミックコーティングと何が違う?」 「グラフェン入りなら必ず高性能?」 「最強のコーティングなの?」 と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
グラフェンコーティングとは、セラミック系などのコーティング設計にグラフェン系材料を組み合わせたカーコーティングの総称として使われる名称です。
グラフェン系材料を採用することで、被膜の表面特性・防汚性・耐久性などを追求した製品があります。 ただし、「グラフェン配合=必ず最強」「グラフェンが多いほど必ず高性能」とは言えません。 実際の性能は、ベースとなる樹脂・セラミック成分、配合、濃度、硬化方式、施工方法、下地処理などを含めた コーティング全体の設計で判断することが重要です。
・「グラフェン」という素材名だけで優劣を決めない
・セラミック系被膜との組み合わせ方は製品ごとに異なる
・鉛筆硬度など一つの数値だけで傷への強さは判断できない
・撥水角が高い=水シミができない、ではない
・耐久年数は保管環境・洗車・メンテナンスでも変化する
・液剤だけでなく、下地処理・研磨・施工環境・アフターケアまで比較する
グラフェンコーティングを検討する方の多くは、単に「素材名」だけでなく、 艶・防汚性・洗車のしやすさ・長く乗るための保護性能まで含めて比較しています。
コンテンツメニュー
- 1 グラフェンコーティングとは?
- 2 そもそもグラフェンとは?
- 3 グラフェンコーティングとセラミックコーティングの違い
- 4 グラフェンコーティングのメリット
- 5 グラフェンコーティングのデメリット・注意点
- 6 グラフェンコーティングは「最強のコーティング」?
- 7 グラフェンコーティングの「硬度10H・9H」は何を意味する?
- 8 グラフェンコーティングの撥水性と水シミの関係
- 9 グラフェンコーティングの耐久性・寿命は何年?
- 10 グラフェンコーティングのおすすめの選び方
- 11 FORCEのグラフェンセラミック|50と75X
- 12 グラフェンコーティングも、仕上がりを決めるのは「塗る前」から
- 13 グラフェンコーティング施工後のメンテナンス
- 14 関連ページ|コーティング選びをさらに詳しく
- 15 グラフェンコーティングでよくある質問
- 16 まとめ|グラフェンという名前ではなく、コーティング全体を見る
グラフェンコーティングとは?
カーコーティングで使われる「グラフェンコーティング」は、 グラフェン系のカーボン材料をコーティング剤へ組み合わせ、 セラミック系・樹脂系などのベース被膜とともに表面性能を高めることを狙った製品群を指します。
市場には、硬化型のプロ施工品、DIY用の硬化型、スプレータイプの簡易コーティングなど さまざまな「グラフェン」製品があります。 そのため、名称が同じでも被膜構造や性能、耐久性、施工難易度は同じではありません。
商品を比較する時は、グラフェンの有無だけでなく、 ベース被膜、固形分・有効成分、施工方法、試験データ、メンテナンス条件まで確認することが重要です。
そもそもグラフェンとは?
グラフェン(Graphene)は、 炭素原子が六角形状に結び付いた二次元構造を持つ炭素材料です。 材料科学の分野では、薄さ・強度・熱特性などから幅広く研究されています。
ただし、素材としてのグラフェンが持つ物性を、 そのまま自動車用コーティング被膜の性能と同一視することはできません。 カーコーティングでは、どのような材料をどのような形で配合し、 ベース被膜とどう組み合わせているかが重要です。
「グラフェンそのものが塗装を覆う」とは限らない
カーコーティングに使われる製品は、 グラフェン系材料だけで被膜を作るわけではありません。 多くはシロキサン・シラン系などの硬化成分や樹脂成分と組み合わせた設計です。
そのため、製品比較では「グラフェン配合」という一言よりも、 最終的にどのような被膜性能を持つかを見る方が実用的です。
グラフェンコーティングとセラミックコーティングの違い
グラフェンコーティングとセラミックコーティングは、 完全に別ジャンルとして分けられるとは限りません。
実際には、セラミック系コーティングへグラフェン系材料を組み合わせた 「グラフェンセラミックコーティング」が多く存在します。
| 項目 | セラミックコーティング | グラフェンセラミックコーティング |
|---|---|---|
| 基本構成 | セラミック系の硬化被膜を形成する製品 | セラミック系被膜へグラフェン系材料を組み合わせた製品 |
| 艶 | 高い透明感・艶を追求する製品が多い | 深い艶や表面性能を追求する製品が多い |
| 防汚性 | 製品設計によって異なる | 製品設計によって異なる |
| 撥水性 | 撥水・疎水など製品ごとに異なる | 高撥水設計の製品も多いが一律ではない |
| 耐久性 | 商品・施工・使用環境で異なる | 商品・施工・使用環境で異なる |
| 選び方 | 名称だけでなく、被膜設計・施工内容・試験データ・アフターケアまで比較する | |
グラフェンを使わない高性能セラミックもあります。 最終的な性能はコーティング全体の設計で決まります。
グラフェンコーティングのメリット
表面に汚れが固着しにくい状態を作り、日常洗車で汚れを落としやすくすることを目的とした製品があります。
水滴を強く弾く設計の製品が多く、雨天時や洗車時に分かりやすい水弾きを楽しめます。
下地処理で塗装を整えたうえで施工することで、艶・透明感・膜厚感を追求できます。
硬化型グラフェンセラミックには、数年単位の使用を想定して設計されたプロ施工向け製品があります。
メリットは「グラフェンだけ」の効果と考えない
艶、防汚性、撥水性、耐久性などは、 グラフェン系材料だけで生まれるものではありません。 ベース被膜・溶剤・添加剤・硬化条件などの組み合わせによって実現するものです。
そのため、ユーザー側では 「グラフェンだから良い」ではなく、 完成したコーティングシステムとして何が確認されているかを見るのがおすすめです。
グラフェンコーティングのデメリット・注意点
高濃度・硬化型・プロ施工品は、一般的な簡易コーティングより材料費・施工費が高くなる傾向があります。
「グラフェン配合」という名称だけでは配合量や被膜性能が分からず、商品間の比較が難しい場合があります。
高性能な液剤でも、下地処理・塗布量・拭き取り・硬化管理が適切でなければ本来の仕上がりを出しにくくなります。
花粉、黄砂、鉄粉、虫、鳥フン、水シミなどは施工車にも付着します。定期洗車・メンテナンスは必要です。
洗車キズ、飛び石、擦り傷を完全に防ぐ被膜ではありません。物理保護が最優先ならPPFとの比較も必要です。
水滴がボディ上で乾けば、ミネラル分などが残る可能性があります。撥水の強さだけで水シミ耐性は決まりません。
グラフェンコーティングは「最強のコーティング」?
「グラフェンコーティング 最強」という検索は多いですが、 すべての条件で一番優れたコーティングを一つに決めることはできません。
ベース被膜や有効成分、配合、施工品質が違えば、グラフェンの有無だけで性能順位は決められません。
艶、防汚性、耐薬品性、撥水性、メンテナンス性など、カーコーティングには複数の評価軸があります。
表示耐久年数だけでなく、その期間をどう維持するのか、洗車・メンテナンス条件まで確認する必要があります。
屋内・屋外保管、年間走行距離、ボディカラー、洗車頻度、所有予定期間、 艶・防汚性・価格の優先順位によって、最適なコーティングは変わります。
グラフェンコーティングの「硬度10H・9H」は何を意味する?
カーコーティングでは「9H」「10H」といった硬度表現が使われることがあります。 ここで注意したいのは、硬度表示=車が傷付かないことの証明ではないという点です。
硬度試験は所定の条件で被膜表面の硬さを評価するものですが、 日常の洗車キズ、砂の引きずり、飛び石、ドアパンチなどは 試験条件とは異なる物理ダメージです。
硬度は性能評価の一項目として参考になりますが、 傷防止性能・耐久性・防汚性のすべてを表す数字ではありません。
グラフェンコーティングの撥水性と水シミの関係
グラフェンセラミックの魅力として、 強い撥水性能を挙げる製品は多くあります。 水滴がコロコロと流れる見た目は分かりやすく、 洗車時にも性能を実感しやすいポイントです。
一方で、撥水角が高いからといって 水シミ・ウォータースポットが発生しないわけではありません。
グラフェンコーティングは見た目に分かりやすい撥水性能を持つ製品も多い一方で、 実際の管理では「水を弾くか」だけでなく、 水滴を残さない洗車・拭き上げ習慣が重要です。
特に黒色車や濃色車、屋外保管車では、 水滴を長時間放置しないことが仕上がり維持に直結します。
| 確認項目 | 考え方 |
|---|---|
| 接触角 | 水滴の弾き方を示す一つの指標。高いほど球状になりやすい。 |
| 水の流れ方 | ボディ角度や表面状態によって変化するため、接触角だけでは決まらない。 |
| 水シミ | 水滴が乾燥し、ミネラル分などが残ることで発生する場合がある。 |
| 日常管理 | 洗車後の拭き上げ、汚れを長期間放置しないことが重要。 |
グラフェンコーティングの耐久性・寿命は何年?
グラフェンコーティングの耐久期間は商品によって異なるため、 「グラフェンなら必ず○年」と一律には言えません。
硬化型・簡易型、ベース成分、有効成分など商品自体の設計で耐久性は変わります。
脱脂、塗布、拭き取り、温湿度、初期硬化などの施工条件が被膜形成へ影響します。
屋内・屋外、日射、走行距離、汚れの種類などで被膜が受ける負荷は変わります。
表面汚れを適切に除去できているかで、水弾きや艶の見え方も変化します。
強い洗浄剤・研磨剤の使い方によって被膜へ影響することがあります。
定期的な点検・汚れ除去によって表面性能を維持しやすくなります。
油膜、スケール、花粉などの表面汚れによって一時的に撥水性能が弱く見える場合があります。
グラフェンコーティングのおすすめの選び方
商品名や「最強」という宣伝文句だけではなく、 次の項目を比較すると選びやすくなります。
- グラフェン以外のベース被膜がどのような設計か
- 有効成分・固形分など、比較できる仕様が公開されているか
- 第三者試験など客観的なデータがあるか
- データの試験条件が明記されているか
- 新車・中古車ともに下地処理・研磨内容が説明されているか
- 屋内施工・照明・温湿度など施工環境が整っているか
- 施工後の洗車・点検・メンテナンスがあるか
- 自分の保管環境・洗車頻度・予算に合っているか
グラフェン配合量だけで選ばない
グラフェン系材料の配合や表現はメーカーによって異なります。 配合量が多いほど単純に性能が比例するとは限らないため、 最終的な被膜としての試験結果や施工実績を確認することが大切です。
FORCEのグラフェンセラミック|50と75X
CBF BROSが展開する FORCE|CBF BROS COATING SYSTEMでは、 3つのボディコーティングを明確な濃度設計で構成しています。
グラフェンを採用しているのは FORCE 50 GRAPHENEと FORCE 75X GRAPHENE。 FORCE 25はグラフェンを使用しないスタンダードモデルです。
FORCEベース被膜の第三者試験
FORCEのベースとなるコーティング被膜について第三者機関による耐洗浄性試験を実施。
1,400回洗浄後も接触角約101°を維持し、
光沢値は試験前91.3、洗浄後89.3で光沢保持率約98%を確認しています。
※一般財団法人 日本塗料検査協会 西支部による試験結果(2026年5月21日報告)。
※本試験はベースコーティング被膜を対象とした試験であり、
FORCE 75X・50・25それぞれの実車環境での耐久年数・性能を直接保証するものではありません。
グラフェンコーティングも、仕上がりを決めるのは「塗る前」から
グラフェンセラミックの性能を活かすためには、 コーティング剤だけでなく、 洗浄・付着物除去・研磨・脱脂・施工環境・初期硬化まで含めて考える必要があります。
砂、鉄粉、水シミ、ピッチなど、塗装表面の状態を確認しながら必要な処理を行います。
ポリッシャー・バフ・コンパウンドを選び、塗装を必要以上に削らないよう適切な研磨を行います。
研磨後の油分・研磨粉を除去し、製品に合った塗布量・タイミングでコーティングを施工します。
施工環境を管理しながら初期硬化を進め、専用照明でムラ・拭き残し・細部を確認します。
ただし、すべての新車を同じ方法・同じ強さで磨くのではなく、 塗装状態を確認し、必要最小限の研磨量・ポリッシャー・バフ・コンパウンドを選び、 車両に合わせて磨き方を変えます。
グラフェンコーティング施工後のメンテナンス
グラフェンセラミックを施工しても、 花粉、黄砂、鉄粉、虫、鳥フン、雨ジミなどは付着します。 定期的な洗車と状態確認が必要です。
- 汚れを長期間放置しない
- 砂・泥を十分に流してから洗車する
- 日常洗車は施工店が推奨するカーシャンプーを使う
- 洗車後は水滴をできるだけ残さない
- 撥水が弱くなっても、いきなり研磨剤を使わない
- 水シミ・ザラつき・撥水低下は施工店へ相談する
関連ページ|コーティング選びをさらに詳しく
グラフェンコーティングでよくある質問
グラフェンコーティングとは何ですか?
グラフェン系材料を、セラミック系などのベースコーティングへ組み合わせたカーコーティングの総称として使われる名称です。 製品ごとに配合・被膜設計・施工方法は異なります。
グラフェンコーティングとセラミックコーティングはどちらが上ですか?
名称だけでは決められません。 グラフェンを使用しない高性能セラミックもあり、 実際の性能はベース被膜、有効成分、施工品質、使用環境などで変わります。
グラフェンコーティングは最強ですか?
すべての性能で一律に「最強」とは言えません。 艶、防汚性、撥水性、耐薬品性、施工性、価格など複数の評価軸があるため、 自分の車・使用環境に合うかで選ぶことが重要です。
グラフェンコーティングのデメリットは?
高性能な硬化型では費用が高くなりやすいこと、 「グラフェン配合」だけでは商品間の性能差が分かりにくいこと、 施工後も定期洗車が必要なことなどが挙げられます。
グラフェンコーティングなら洗車しなくても大丈夫ですか?
いいえ。施工車にも花粉、黄砂、鉄粉、虫、鳥フンなどは付着します。 コーティング性能を維持しやすくするためにも定期洗車が必要です。
硬度10Hなら洗車キズは付きませんか?
いいえ。 硬度試験の数値は被膜表面の硬さを示す一つの指標で、 日常の洗車キズ、砂の引きずり、飛び石などを完全に防ぐことを意味しません。
グラフェンコーティングは水シミが付きにくいですか?
製品の表面性能によって汚れや水の残り方は変わりますが、 水シミを完全に防ぐことはできません。 洗車後に水滴を残さないこと、シミを放置しないことが重要です。
グラフェンコーティングの寿命は何年ですか?
商品ごとに異なります。 また、屋内・屋外保管、走行距離、洗車、メンテナンスなどでも変化するため、 「グラフェンなら必ず○年」と一律には言えません。
FORCEではどのコーティングにグラフェンが入っていますか?
FORCE 50 GRAPHENEとFORCE 75X GRAPHENEにグラフェンを採用しています。 FORCE 25はグラフェンを使用しないセラミックコーティングです。
FORCE 50と75Xはどちらがおすすめですか?
FORCE 50は有効成分50%+グラフェンで性能と価格のバランスを重視した中核モデル、 FORCE 75Xは有効成分75%+高濃度グラフェンの最上位モデルです。 保管環境、洗車頻度、求める艶・保護性能、ご予算から選びます。
まとめ|グラフェンという名前ではなく、コーティング全体を見る
- グラフェンコーティングはグラフェン系材料を応用したコーティング
- グラフェンセラミックはセラミック系被膜と組み合わせた製品
- グラフェン配合だけで「最強」とは決められない
- 硬度だけで傷への強さを判断しない
- 高撥水でも水シミを完全には防げない
- 耐久性は商品・施工品質・使用環境・メンテナンスで変わる
- 下地処理・施工環境・客観的データ・アフターケアまで比較する
グラフェンは非常に注目度の高い材料ですが、 カーコーティングでは素材名そのものより、 どのような被膜として設計され、どのように施工・維持されるか が重要です。
CBF BROSでは、グラフェンを採用したFORCE 50・75Xだけでなく、 グラフェンを使用しないFORCE 25も含め、 車両状態・使用環境・ご希望から適したコーティングをご提案しています。
グラフェンだから選ぶのではなく、愛車に合う被膜を。
「FORCE 50と75Xの違いを知りたい」
「グラフェンは自分の車に必要?」
「セラミックとの違いを相談したい」
お車の状態・保管環境からご案内します。
※「グラフェンコーティング」「グラフェンセラミックコーティング」などの名称・分類はメーカー・製品によって異なる場合があります。
※性能・耐久性・仕上がりは、製品設計、塗装状態、施工方法、保管・使用環境、メンテナンス状況によって異なります。
※コーティングは洗車キズ・飛び石・水シミ・汚れを完全に防ぐものではありません。









